公益事業

【 2019年度 事業計画 】

1事業目的

「子どもの問題研究所」(以下、「子ども研」)は、人の生涯にわたって生じる精神的課題への対処方略として、幼少期からの「子育て」援助・支援を位置づけ、設立当初より子どもの主体性と自由性を主軸においた具体的、実践的活動を継続してきました。これと相まって、人が共に地域の中で育つことのできる社会の創造に寄与する課題を提言してきました。

現代の多くの母親は、核家族化、少子化の時代状況の中で育ち、幼い頃から具体的な子育てに触れる機会がないまま成長しています。しかも人間関係がほとんど解体した地域社会の環境の中で子育てをせざるを得ません。スマホに依存した子育ては場当たり的で、子どもの将来的な発達が見通せません。それによって子育て不安や孤立感を抱く母親が増加し、頻発している児童虐待の心理的背景になっています。

また、学校教育現場においては、「いじめ」や不登校児童・生徒の増加、貧困家庭や発達障害児への対応の課題が深刻化しています。

子どもの「育ち」の条件は昔も今も変わりません。しかし、子どもの生長・成長にかかわる社会状況が現在増々悪化する中、地域社会も大きく変貌しており、「子育て・子育ち」を援助・支援するための方略を身近に、具体的に構築することが急務の課題となっています。

このような状況に対処するため、「子ども研」は課題を抱える母親への子育て支援、心理・教育相談に関する学校教育現場へのスーパービジョン、また「茨精研ICCAM」と協働での研究活動を通し、「子育て・子育ち」課題に係る事業を継続します。

2事業内容

1)相談員派遣事業
前年度に引き続き、笠間市、桜川市、行方市において実施する乳幼児健康診査に相談員を派遣し、子どもの発達課題や保護者の抱える育児課題への早期対応、個別の育児相談を実施します。

2019年度からは、新たに潮来市における乳幼児健康診査への相談員派遣を開始します。加えて、行方市では幼稚園・保育所への巡回相談への相談員派遣も開始します。

また、乳幼児健康診査を経て発達障害等が発見された子どもの療育の場である、日立市さくらんぼ学級において、支援員へのスーパーバイズ及び保護者研修会講師としての対応を継続します。

2)学校教育相談、児童・生徒指導支援活動
前年度までに引き続き、リリー文化学園リリーベール小学校へスクールカウンセラーを派遣します。ここでは児童への具体的対応方法について教師に助言することを中心に、必要に応じ児童へのカウンセリング、保護者へのカウンセリングを実施します。

3)研究活動
2018年度は行方市の幼稚園教諭・保育士の研修会、リリーアカデミーグループ幼児部門の職員研修会において、2015年度「茨精研ICCAM」と協働で作成した「子育て・子育ち援助・支援ガイドライン」(以下「ガイドライン」)を活用しました。「ガイドライン」は現在の「子育て」環境が「子育ち」に与える影響を、専門家間で共有するために作成したものです。2019年度は取手市において、子育て中の母親を対象とした「子育て連続講座」の実施が予定されています。「ガイドライン」の視点を踏まえ、子どもの主体的な「育ち」を尊重した子育ての在り方を伝えたいと考えます。

3「研究所」の運営

1)所在地
水戸市見川1丁目1183番地の2 メゾン・ド・リヴィエールB102

2)「研究所」開設日
原則として、毎週水曜日及び土曜日午後
ただし、留守電及びFAXによる対応は随時行う

3)職員

職名 氏名 所属・資格等
所長 高橋 寿子  精神保健福祉士・レクリエーションコーディネーター
市町村乳幼児健康診査等相談員派遣対応
主幹相談員 高松 由加 常磐大学学生相談員
市町村乳幼児健康診査相談員