子どもの問題研究所

【 2020年度 事業計画 】

1事業目的

「子どもの問題研究所」(以下、「子ども研」)は、人の生涯にわたって生じる精神的課題への対処方略として、幼少期からの「子育て」援助・支援を位置づけ、設立当初より子どもの主体性と自由性を主軸においた具体的、実践的活動を継続してきました。これと相まって、人が共に地域の中で育つことのできる社会の創造に寄与する課題を提言してきました。

 現代の多くの母親は、核家族化、少子化の時代状況の中で育ち、幼い頃から具体的な子育てに触れる機会がないまま成長しています。しかも人間関係がほとんど解体した地域社会の環境の中で子育てをせざるを得ません。スマホに依存した子育ては場当たり的で、子どもの将来的な発達が見通せません。それによって子育て不安や孤立感を抱く母親が増加し、頻発している児童虐待の心理的背景になっています。

また、学校教育現場においては、「いじめ」や不登校児童・生徒の増加、貧困家庭や発達障害児への対応の課題が深刻化しています。

子どもの「育ち」の条件は昔も今も変わりません。しかし、子どもの生長・成長にかかわる社会状況が現在増々悪化する中、地域社会も大きく変貌しており、「子育て・子育ち」を援助・支援するための方略を身近に、具体的に構築することが急務の課題となっています。

このような状況に対処するため、「子ども研」は課題を抱える母親への子育て支援、心理・教育相談に関する学校教育現場へのスーパービジョン、また「茨精研ICCAM」と協働での研究活動を通し、「子育て・子育ち」課題に係る事業を継続します。

2事業内容

1)相談員派遣事業

前年度に引き続き、笠間市、桜川市、行方市、潮来市において実施する乳幼児健康診査に相談員を派遣し、子どもの発達課題や保護者の抱える育児課題への早期対応、個別の育児相談を実施します。

また、乳幼児健康診査を経て発達障害等が発見された子どもの療育の場である、日立市さくらんぼ学級において、支援員へのスーパーバイズ及び保護者研修会講師としての対応を継続します。

2)学校教育相談、児童・生徒指導支援活動

前年度までに引き続き、リリー文化学園リリーベール小学校へスクールカウンセラーを派遣します。ここでは児童への具体的対応方法について教師に助言することを中心に、必要に応じ児童へのカウンセリング、保護者へのカウンセリングを実施します。


3)研究活動

2019年度は取手市において、子育て中の母親を対象とした「子育て連続講座」を実施しました。この講座は、長く続く子育てを通して子どもの人格形成に直接的に影響を及ぼす母親の存在を考え、母親自身が子どもの独自性に気づき、子どもとの関わりの是非について主体的に気づくような具体的支援を提供することが目的です。その際、同じメンバーが3回連続で参加する、母子分離する、グループワークを導入する、子どもへの手紙を書く・聴く といった本講座の特徴が、初回の講座から15年経過した今でも有効であることを実感しました。

2020年度は「茨精研ICCAM」と協働で「風(FOO)」地下室を活用し、貧困家庭の子ども支援事業の実施を検討していきます。これにより、2019年度まで第1週月曜日に実施していた「子ども研」運営会議を、2020年度より第1週土曜日に設定します。運営会議と併せ事業の検討会を立ち上げます。土曜に設置するのは、子育て支援関係者にアドバイザーとしての参加を呼び掛けていくためです。

3「研究所」の運営

1)所在地

   水戸市見川1丁目1183番地の2 メゾン・ド・リヴィエールB102

2)「研究所」開設日

   原則として、毎週水曜日及び土曜日午後

   ただし、留守電及びFAXによる対応は随時行う


3)「子ども研」運営会議

   原則として、毎月第1土曜日午前


4)職員

職名氏名所属・資格等
所長高橋 寿子精神保健福祉士・レクリエーションコーディネーター
市町村乳幼児健康診査等相談員派遣対応
主幹相談員高松 由加常磐大学学生相談員
市町村乳幼児健康診査相談員